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天才ドラマーを支えたピアニスト・Tony Williams;Young at Heart・with Mulgrew Miller [音源発掘]

前回の記事で、ピアノ・トリオの作品が聴きたくなり、いろいろ物色し聴いている由、お話をいたましたが、前回の記事でご紹介したDon Friedmanの作品を聴き、これまで自分自身が気付かなかった新たな発見を多々得たことから、すっかりピアノ・トリオの魅力に嵌ってしまった私。

そうしたことで、「柳の下にいつも泥鰌はいない」の例えの如くになってしまうかもしれないと思いつつも、今回も前回に引き続きピアノ・トリオの作品を聴き記事することで、また何か新しい発見が出来るのではと、またその作品を選び出しその感想を書いてみることにいたしました。



そこで今回選んだピアノ・トリオの作品は............

Young at Heart tonny willams.jpg


1960年代ジャズの中核をなし、その歴史にその名を大きく刻んだMiles Davis Quintetのドラマーとして、僅か17歳の若さで抜擢され、その重責を果たしつつドラムの新たな世界を切り拓いた天才ドラマーのTony Williamsの”Young at Heart”です。

あれ~~!!!!!

ピアノ・トリオの作品に嵌っていると言いながら、ピアニストのリーダー作品ではないのですか??!

という声もあろうかと思いますが、この作品、1997年に51歳の若さで他界したTony Williamsの事実上、最後のリーダー作品であると共に、彼の名を冠した唯一のピアノ・トリオによる作品なのです。


こうしたドラマーがリーダーとなっているピアノ・トリオ作品というと、ドラマーが前に出ようとし過ぎ、そのことが全体のバランスを損なう結果をもたらしてしまっているものが多々見られるのですが、この作品、1986年以来、演奏を共にし互いに気心の知れたピアニストのMulgrew Millerとのコラボで、ともすればバンド全体を食ってしまいがちなTonyのドラム も、共々の個性を損なわずにベストの状態を引き出すプレーに徹していて、それがピアノ・トリオとしての最良のサウンドを生み出しているあたり、ピアニストがリーダーとなっている他のピアノ・トリオ作品にはない聴きどころがある作品だと感じ、ここに取り上げることにしたのです。

そこで、相対するピアニストのMulgrew Millerのこと、その経歴を見てみると、Duke Ellingtonの息子Mercer Ellington の率いるオーケストラのピアニストとして招かれたの皮切りに ヴォーカルのBetty Carterの下で活動、その後1983年にArt Blakey & The Jazz Messengers に加入、当時のこのバンドのトランペッターのTerence Blanchard、 アルトサックスのDonald Harrison 等と共に、後にジャズの新時代を担うこととなる、この名門バンドの後期黄金時代を築くに大きく貢献した素晴らしい経歴を裏付けに持つアーティストなのです。

私が、彼の存在に注目したのも、そのArt Blakey & The Jazz Messengers の作品、1985年の”Art Blakey & The Jazz Messengers Live At Sweet Basil ”で、Terence BlanchardのDonald Harrison 等、当時新進気鋭の若手の溌剌としたプレーに対し、それに負けないキラッと光る個性を放つ新鮮なプレーに接してのことだったのです。


そうしたMiller、1986年からはTony Williams Quintetに参加、以後その関係はTony の亡くなるまで続くのですが、本題に入る前に、ここでTony とMillerの最後のコラボを捉えたこの作品から、今回もこの辺で1曲聴いてみることにしたいと思います。

曲は、Mulgrew Millerのペンになる”Farewell To Dogma ”です。







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影に隠れたパイオニア!老いて輝く燻銀のプレー・Don Friedman;Timeless [音源発掘]

今回は、またいつもの音楽話題。

最近ご無沙汰していたこともあってか、ピアノ・トリオの作品が聴きたくなり、その辺りを物色していろいろ聴いてみているのですけど、その中でもよく聴いているのが、50年代から60年代初頭に活躍をしていながらも一旦はシーンからも消えながらも、70年代半ば以後、再び復帰した名手たちの諸作品。

その代表的なピアニストとしては、Hank JoensやTommy Flanaganが有名なのですが、今回聴いてみて印象に残ったのは、その二人に遅れて再登場したピアニストで、60年代のより新しい時代のスタイルを纏ったピアニストのこの作品。

Don Friedman Timeless.jpg


Don Friedmanの”Timeless”を取上げ語ることにいたしました。

彼の作品としては、以前に1962年制作の、その後、彼の名を不朽のものとした名盤”Circle Waltz”について語らしていただきましたが、それを書いた後、60年代の半ば以降一旦は引退してしまったものの、10年の時を経て70年代半ばにカムバックした彼の演奏に接してみたくなり、探し聴くことが出来たのがこの作品。

この作品の制作は、2003年なのですが、これまで、ミレニアムの前後に制作発表されたジャズ全盛の50年代、60年代に活躍したアーティストの諸作品に接して来た私にとって、そのどれものにアーティスト自身の人生から得たであろう奥深い思慮の痕跡と年輪を重ねた円熟味を感じたことから、この年68歳を迎えたFriedmanのこの作品にも、そうした何かがあるのではと考え選び聴いてみることにしたものなのです。

さて、そのDon Friedmanのピアノ・スタイル、それは、通常現代ジャズ・ピアノのスタイル原点といわれているBill Evansのスタイルを踏襲していると言われることが多く、実際に聴いてみても両者は瓜二つとまでは言わないにせよ、さもありなんと思ってしまうほどの相似性を感じてしまうのですけど、Friedmanについていろい
ろ調べてみると、本人自身は、どうもそう思っていなかったどころか、自分こそ新時代のピアノ・スタイルの生みの親だと思っていた節があるというのです。

というのも、Bill Evansの代表作とされる”Portrait in Jazz”や”Waltz for Debby”でその好演に大きな役割を果たしたベーシストの Scott LaFaroや、LaFaroの死後、代わってBill Evansトリオのベースを努めたChuck Israelsの二人のべーシストは、Evansのトリオに参加する前にはFriedmanのトリオに在籍していたからで、Friedmanしてみれば、Evansのピアノ・トリオのそもそもの根源は自分自身だと考えていたのではないかというのです。

さて、こうしたFriedman草創期におけるベーシストへの強いこだわり、実は今回取り上げた”Timeless”でもそのこだわりには変わりはなく、起用されたベーシストは、80年代後半Chick Coreaのエレクトリック・バンドに参加、驚異のエレクトリック・ベース・テクニックで脚光を浴び、90年代に入るとアコースティックに回帰した
Chick Coreaの下で、彼もアコースティックに器を持ち替えエレクトリック同様の驚異のベースプレイでピアノ・トリオに新鮮な息吹を吹き込んだ名手John Patitucci 。

実は、私がこの作品に注目したのは、メンバーにこのPatitucciの名を見つけたからなのです。

1959年生まれの、このレコーディング時には44歳であったPatitucciと一回り以上の年の差のあるFriedmanとのコラボ。60年代ジャズ・ピアノの世界に新風を吹き込んだFriedmanと、フュージョンの洗礼を受けつつ現代のアコースティックなジャズ世界に新風をもたらしたPatitucciとの出会いが、どんなサウンドを生み出し聴かせてくれるのか!!

そんなことを思いながら、この作品に針を落としてみたのですが........。

といところで、その二人の織り成すサウンド、ここでご一緒に、まずは1曲聴いてみることにしたいと思います。

曲は、Bill Evansの演奏でも有名な”Emily”です。















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Japan発!歴史にその名を刻んだLive・不朽の名盤!;Deep Purple・Made in Japan [音源発掘]

いつもの年より冷え冷え感が強かった今年の3月初旬、ところが中旬に来て季節の流れは一挙に変わり瞬く間にの春本番到来。
桜開花前線の急激な間に北上、東京では開花宣言から僅か3日の満開で、桜の見頃も早終盤となってしまったところ。

しかし、こうして訪れた力強い元気の種子漲りつつある季節の移ろいとは裏腹に、ここに来て体の調子は絶不調とあいなってしまった私。
春の訪れを導く変わり目の気まぐれな天気、特に今年のそれは例年に増してその傾向が激しかったことから、とうとう風邪をひいてしまい、それに合わせて持病ともいえるいくつかの症状が発症してしまったところに膝の関節痛まで患うという満身創痍状態になってしまって。


とは言っても、病にめげてばかりではますますその壷にはまってしまう!
ならばと一考、ここは一発心に元気をつけてその禍を一挙に打ち払ってしまおうと、にわかに試み聴き始めたサウンドがヘビーメタル。

そして、Unisonic, Harem Scarem, Accept, Circus Maximus, Helloween, ANGRA, IRON MAIDEN,
Primal Fear等々と手当たり次第に聴き始め、そのうちにたどり着いたのが、メタル創成期に誕生しメタルそのものの原点ともいわれている、あのバンドの名高きこのLive盤。

Deep_Purple_Made_in_Japan.jpg


Deep Purpleの1972年の来日公演を収めた不巧の名盤”Made In Japan”だったのでした。
私にとっては案の定の結末だったのですが、何と言っても数あるロックのLive盤の中でも、歴史に残る不朽名盤の誉れ高い本作品。
今回はその作品を聴きながら、私の音楽遍歴をまじえそのお話を進めることにしたいと思います。




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次世代のJAZZをリードし続けたクリエーター:Wayne Shorter・Speak No Evil [音源発掘]

前回は、Freddie HubbardとWayne Shorterとのコラボによる作品を取り上げ語らせていただきましたが、その作品を聴いているうちに、次第に聴きたくなってしまったのがHubbardの相方を務めアレンジを担当していたWayne Shorterの作品。

しかし、何を聴こうかと考えてみたところWayneの作品、私自身、71年以降キーボードのJoe Zawinulと共に伝説のフュージョン・バンドのWeather Weporatを立ち上げ、その活動を通じジャズのみならず多くの音楽分野に新しいスタイルを提示して来た、重要なアーティストだということは十分に認識してたのですが、いざ彼の作品となると、これまで、どうも彼のソロに感じられた中低音でボソボソと語るイメージがあって、それが好きになれず深く聴くことないまま来てしまっていたことから、聴きたい作品をなかなか思い浮かべることが出来ず、そのうえ、時期によってそのスタイルが大きく異なるWayne Shorterともあってその選択はさらに混乱状態となってしまったのです。

そこで考えあぐねた末、やはり聴くはその原点とBlakey、Milesの下でその才腕を発揮した60年代と、Weather Weporat以後の80年代の彼の作品から1作ずつをチョイスして、しっかりと聴いてみることにしたのです。


こうした試行錯誤のうえ、ようやく今回選んだのがこの作品。

Wayne-Shorter-Speak-No-Evil-b-532625.jpg


1964年制作の”Speak No Evil ”。

Wayneの代表作といわれているこの作品、この作品が制作された1964年6月という時期は、Wayneにとってはあの60年代を代表するMiles Davis Quintetに参加する直前にあたるもので、ジャズ界全体を見ても新しい萌芽が胎動し始めていた頃のもの。

そして、さらに興味を惹かれるのは、この作品の制作に参加したアーティストの顔ぶれ。

それは、
既にMiles Davis Quintetの一員して、このQuintetにフレッシュな空気を醸し出していたピアノのHerbie Hancock、ベースのRon Carterを始め、Art Blakeyの下でWayneと共に60年代Jazz Messengersのフロントの重責を担い、この年Blakeyの下を離れたばかりのトランペッターのFreddie Hubbard、
そして当時ジャズ界を席巻していた、現在もジャズ史上最高のQuartetといわれているJohn Coltrane Quartetのドラム奏者Elvin Jones と、その新しい時代の萌がは育て上げ現代のジャズの礎を築いた巨匠達が一同に会しているという、それだけで、そこから生まれ出る新鮮な息吹が聴こえて来るような気にさえなってしまうほどの組み合わせ。

そうした幾重にも期待高まるこの作品、そうなるとそこから聴こえる新鮮な息吹、早く耳してみたくなるのではないかと思います


そこで、早速そのサウンド、まずはここでご一緒に聴きながら、その新鮮な息吹を感じてみることにいたしましょう。










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2017年!印象に残った作品 Rock編; Eddie Jobson-"THEME OF SECRETS"・Jon Anderson-"INVENTION OF KNOWLEDGE" [音源発掘]

DSCN5040um.JPG

img_1.jpg
本年も、またよろしくお願いいたします。


というところで、今年最初の記事は、昨年末より続く”2017年!印象に残った作品”、その完結編となるロック編。

そのロック、ここ数年はメタル系の作品を中心に楽しんで来たのですけど、一昨年当たりから若い頃、私が主に親しみ聴いて来たプログレシッブ・ロック作品へ回帰してみようと思い立ち、その指標を変えて作品を探しいろいろ聴きあさって来たのですが。


昨年の前半は、自分にフィットするサウンドに全く出会うことができず、このままでは全くのスカ状態のまま1年が終わってしまうのでは、という気にさえなってしまったほど。

ところが、そうした思い駆られた数日後、当ブログをUpしようと、とあるアーティストについて下調べがてら聴いていた作品の中から聴こえてきたキーボード・サウンド。

そのサウンドに強い興味を覚えて、その音の主の作品を探してみたところ、ようやく見つけ出したのが、このプログレシッブ・ロック作品だったのです。
それが、この作品!!

THEME OF SECRETS.jpg


英国出身のキーボード・ヴァイオリン奏者 Eddie Jobson、1985年発表の”THEME OF SECRETS”です。

実はこの作品との出会い、昨年1月この世を去ったプログレッシブ・ロック・シーンで名を馳せたベーシストのJohn Wettonが、大きな賞賛を勝ち得たロック・バンドのASIA在籍以前に、彼がドラム奏者のBill Brufordと立ち上げ、そのメンバーとして参加したバンドUKの演奏をあらためて聴き直してみたところ、そこから聴こえて来たEddie Jobsonのキーボード・プレイの中に感じた大きな非凡!!

そこからJobson名義の作品も聴いてみたい思うようになり、彼の足跡を辿ってみた結果、見つけることが出来たもの。


といってもJobson 、2009年以降たびたび来日し、通の間でそのLIVEは、高い評価を得ているものの、1985年以降10年間は、ロック・シーンの表舞台から遠ざかっていたことから、初めてその名を聞くという人も多いのではないか思います。
そこで、この作品に至るまでの彼の略歴を簡単にご紹介させていただくと。

1972年18才の時に英国のプログレッシッブ・ロック・バンド、Curved Airのキーボード奏者としてプロデビュー

その翌年には、Roxy Musicに参加してその黄金期を築き上げ、 さらには、Frank Zappa・The Mothers of Invention、そして前述のUKへの参加と、70年代のロック史にその名を刻んだ名だたるロック・バンドに在籍、そこで高い評価を得て来た輝かしい経歴を持つアーティストなのです。

そのJobson、UK解散後にはソロとしての活動を開始、まず1980年には英国の著名なあのプログレシッブ・ロック・バンドJethro TullのリーダーであるIan Andersonのソロ・プロジェクトに参加、その発表時には Andersonのソロ作品からJethro Tullの名義となった作品”A”の制作いおいて極めて重要な役割を果たしています。

そして、その後は自身のソロ作品を手掛けるようになり、1983年には初の自己名義の作品”The Green Album”を発表、それ続いて発表したのが1985年の本作”THEME OF SECRETS”という訳なのです。


さて、その”THEME OF SECRETS”、
前作”The Green Album”がバンドを伴った作品であったのに対し、こちらは、Jobsonのキーボードのみによる完全なソロ作品。
RoxyやUKでその存在を強く印象付けた彼のキーボードが、ソロというフォーマットでどんなサウンドを創り出しているのか、それはおおいに気にかかるところです。

そこで、その”THEME OF SECRET”から1曲。
曲名は、"Lakemist"、そのサウンドを聴きながら、ソロにおける彼の姿を探ってみることにいたしましょう。








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2017年!印象に残った作品 Classic編;Morgaua Quartet - Tributelogy ・David Garrett-Music  [音源発掘]

2017年!印象に残った作品今回は、Classic編。

Classicとは言っても、歴史の名を残した大作曲家の作品(それはそれで、素晴らしいのですけど)ではなく、私が語るのは、現代の音楽世相にどっかりと根を下ろしたClassic音楽作品。

そこで、まず最初に取り上げる作品は、

Tributelogy.jpg


日本の弦楽四重奏団 Morgaua Quartet の” Tributelogy ”です。

しかし、「このジャケット、どこかで見たことがあるよ。」という方も多いかと思いますが。


それは、このジャケットでは?

そう、それは、1970年代、急速に台頭しロック・ミュージックの核の一つになったプログレッシブ・ロック、その時代の中心的存在であったと今も語り継がれている、Emerson, Lake & Palmer(以下EL&P)の1972年のスタジオ制作の作品”Trilogy”。

Trilogy.jpg


いかがですか?
一瞬、瓜二つだだなと感じながら、片や4人に対し、もう一方、描かれているのは、3人という事実。

実はこの作品、あのEL&Pのキーボード奏者のKeith Emersonとベース奏者Greg Lakeの作品を、このカルテットの第一ヴァイオリン奏者でリーダーの荒井英治が、クラシックの弦楽四重奏用に編曲演奏した、EK&P作品集ともいうべき作品なのです。

日本のクラッシック・アーティストの手によるロック・アーティストの編曲作品集とは、なんとも不可解との印象をもたれるかもしれませんが、それを生んだのは、荒井英治とKeith Emersonと間に築かれていた深い親交。

そもそもその始まりは、日本の作曲家、吉松隆が編曲を手掛けたEL&Pの名曲「タルカス」のオーケストラ版(その記事はこちら)の録音に、荒井東京交響楽団コンサートマスターとして参加したことにあったようで、後に、Keith Emersonが東日本大震災被災者に捧げたピアノ曲”The Land Of Rising Sun”を荒井が弦楽四重奏曲への編曲を提案、このカルテットの2作目となるプログレシッブ・ロック演奏集”原子心母の危機”に収めたことが、さらにその関係を密なものにしていったのです。

そうして、2016年春に予定されたエマーソンの来日コンサート、そこにモルゴーア・クァルテットもゲスト参加し、Emersonのモルゴーアのための新編曲”After All of This”で共演する予定だったのですが・・・・・・・・・。


突然訪れた、Emersonとの永遠の別れ!!!


幻となってしまった夢の共演、そこでモルゴーア・クァルテットは、急遽”After All of This”をレコーディングし、Emersonの葬儀にその演奏を捧げることにしたというのです。

そしてその1年後、Emersonへの追悼作品として発表されたのが、この” Tributelogy ”なのです。

その収録曲は、Emersonの絶筆というべきあの”After All of This”をはじめ、1970年彼らのデビュー作品”Emerson, Lake & Palmer”から1973年の作品”Brain Salad Surgery(邦題;恐怖頭脳改革)”までの、E, L & P絶頂期スタジオ制作4作品の曲が、弦楽四重奏に姿を変え新たな命を得て見事に蘇っています。

それでは、その作品の中から、”Brain Salad Surgery(邦題;恐怖頭脳改革)”に収められていた”Karn Evil 9: 1st Impression-Part 1(邦題;悪の教典#9 第1印象 パート1 ) ”を、まずはお聴きいただくことにいたしましょう。



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2017年!印象に残った作品 Jazz編Vol.2;Mulgrew Miller ”The Sequel” & Bobby Jaspar ;”Bobby Jaspar Quintet” [音源発掘]

2017年!印象に残った作品、まずは前回予告したJazzのピアノ作品から、

今年も残りあと僅かというところで、今一度気合を入れ直し、ご紹介するのは、アメリカの黒人ピアニストMulgrew Millerの2002年の作品”The Sequel ”です。

The Sequel.jpg


1970年代半ば、Duke Ellingtonの息子であるMercer Ellington 率いるエリント楽団のピアニストしてメジャー・シーンに登場したMiller、その後1984年には、あのArt Blakey の The Jazz Messengersに加入、ここでその存在を広く知られようになります。

私が、彼の演奏を聴いたのも、ちょうどその頃。
60年代モーダルジャズ洗礼を受けた年代のピアニストとして、最初はMcCoy Tynerの強い影響を受けたアーティストだなと思い聴いていたのですが、その後、さらに聴いて行くとその中に、何か懐かしさを感じる伝統的なジャズの空気が感じられようになって来たのです。


その伝統的なジャズの空気とは、Bud Powellに始まるモダンジャズ・ピアノ草創期の香り。


彼のピアノの持つそうした空気に、現代と50年代ジャズを繋ぐ不思議な響きがあるように思ったのですけどそこでふと思い浮かんだのが、バップとモーダルの転換期に登場し、多くのファンを魅了したピアニストのWynton Kellyのこと。

それはかなりの飛躍した発想のようにも思えますが、実は私自身、このMillerの作品に接し、Kellyのスタイルに比べより新しくモーダルな彼のスタイル、普通に聴けば全く違ったものでしかないはずなのに、深く聴いていくうちに、そのサウンドの根底にはKellyと同質の何かが宿っていると、そのように感じるようになり、彼のピアノに深い興味を抱くことになって行ってしまったのです。

そうした中で、今年出会ったこの作品、それまで彼がサイド・マンとし参加した、また、ピアノ・トリオでプレイした演奏は聴いたことがあったのですけど、1990年代に作曲にも傾注し、その成果を踏まえた彼の演奏には接したことがなかったことから、そうした作品、その腕前が緻密に反映され、しっかりと捉え聴くことが出来るのは、やはりスタジオ制作の作品ではないかと、探し手にしたのがこの作品。


本来ならその作品の出来栄え、PVにてご紹介したかったのですけど、探したところ見つけることが出来なかったので、今回は彼のライブの映像をご覧いただき、そのピアノ・プレイに接していただき、それから、この作品について語らしていただくことにしたいと思います。







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2017年!印象に残った作品 Jazz編Vol.1 Renee Rosnes ”Written In The Rocks” [音源発掘]

今回は、久々となってしまっていた音楽記事。

実はそのこと、私こと8月に、これまでいた職場を離れ、新たな職場に移り、新たな職場での日々を過ごすようになったことから、諸事、その新しい環境に慣れ適応するのに四苦八苦の連続で、じっくりと音楽を楽しめるような状況になかったのが、その原因。

とは言うものの、今は、その苦難の始まりから3か月が過ぎたところで、ようやくその職場に馴染め、再び音楽を楽しめる平常心を取り戻せたというところ。

とは言っても、そうこうしているうちに2017年も早、11月。
となれば、今年出会った音楽の数々、その諸作品の中でも特に印象に残った作品について語っておかねばと思い、今回は、そのテーマで筆を進めることにいたしました。

さて、その第1回は、ジャズ作品の中から、今年手にしたお気に入りのピアノ・ジャズ作品を取り上げご紹介させていただくことにいたしました。

その、まずはの作品はこちら.......[右斜め下]

RENEE ROSNES   Written In The Rocks.jpg


カナダ出身の女流ジャズ・ピアニストRenee Rosnes 2015年の作品”Written In The Rocks”です。

1980年代の半ばに、60年代ポストColtraneを担う中堅のサックス奏者として注目された、Joe Henderson に見い出されジャズのメジャー・シーンに登場した彼女、その後はWayne Shorter 、JJ Johnsonなどジャズの歴史に大きな功績を残したアーティストの下で活動しながら、次第にその評価を高め、1990年に名門Blue Noteレコードと契約、初のフルデビュー作品”Renee Rosnes ”を発表、その存在を世に大きく知らしめることになったアーティストなのですが.........。


そうした評判を耳にしながら、私が、その彼女のピアノを聴く機会を得たのは、ちょうどそのデビュー作品が日本でもリリースされ、巷の評判になっていた1990年頃のこと、確か、Mind of Medicine Jazz Project のコンサートだったと思うのですが、彼女が、ドラマーのEd Thigpen 率いるYoung Men & Olds の一員と共に来日、その仲間に加わり演奏した、TVで放映されたそのライブ演奏を、偶然見てのことでした。

そこで見た彼女のプレイは、Bill Evans的タッチの端正さを宿しながらも、どこか女性らしい柔らかさと優しさを包含し、その美貌と相まって、いやそれ以上に独自の雰囲気を醸し出していた、その心地良く純良なサウンドにすっかり魅了されてしまったのでした。

といったところで、その純良な心地良さを感じたサウンド、少々長めですが、この2015年の様子を捉えたこのライブ映像で、とくと味わっていただくことにいたしましょう。







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秋の気配を運び来るフルートの音・”Phenil Isopropil Amine” Bobby Jaspar  [音源発掘]

梅雨は、とっくに明けたはずなのに、いつまでも続くじとじとした日々。

8月も半ばとなれば、暑い日中の時が過ぎれば、何処からともなく、秋の訪れを間近に感じる風がそよぎ来る時となるはずなのに。

と思ずれるい、これから訪れる来る季節の気配を待ち焦がれながら、今回は一足早く、秋の気配を宿した音楽を探し聴いてみることにしてみました。

そうして、いろいろ聴き、これならばと思ったのがこの作品。

Bobby Jaspar Phenil Isopropil Amine.jpg


ベルギー人のテナーサックス、フルート奏者であるBobby Jasparの1958年の作品”Phenil Isopropil Amine(邦題:スピーク・ロウ)”。

Bobby Jasparというアーティスト、どちらかと言うと知る人ぞ知ると言った類のアーティストだと思うので、そのプロフィールを簡単にご紹介されていただくと、

1926年ベルギーのリエージュで生まれのJaspar 、自国でのレコーディングデビューを果たした後、1950年にさらなる極み求めて、引き続き現代でもヨーロッパにおけるジャズの中心地となっているパリに進出することになります。

そして、そこで高い評価を得たJaspar は、周囲の勧めもあって、いよいよ1956年に渡米、ここでもまたその評価は揺るがすことなく、当時アメリカでの超一流のジャズ・アーティストらに認められ、彼等と行動を共にすることになるのです。

その顔ぶれには、J.J. Johnson、Kenny Burrell、Wynton Kelly、さらにWikiによればMiles DavisやJohn Coltrane、Donald Byrdまで、今や伝説のジャズの巨人となっている多くのアーティストが彼を賞賛し彼を向かえ入れたというのです。

中でも、彼の存在を有名にしたのは、私自身 渡米直後に加入したトロボーンの巨匠J.J. JohnsonのQuintetへの参加だと思っているのですが、そう思うのは、当時、このQuintetのメンバーには、後年ジャズ界の中心的存在となる若き日の Tommy Flanagan (piano)とElvin Jones(drums) が在籍していて、この二人のうち、当時すでに多くのアーティストのレコーディングに引っ張りだこの存在になっていた Tommy Flanagan のディスコグラフィーを見たところ、

そのBobby Jaspar、J.J. JohnsonのQuintetでのアメリカ・レコーディング・デビュー後すぐにFlanagan 、Elvin等と共に彼 自身アメリカでの初のリーダー・レコーディングを行い、その後、多くのアーティストとのレコーディング機会を得ていたことを知ったからなのです。



さて、ここで1曲。
テナー・サックスとフルート、二つの楽器を操るJasparですが、その真骨頂はやはり美しいフルート・プレイ。
全編、フルートの演奏で挑んだこの作品から”Cliff Cliff”を聴いていただくことにいたしましょう。




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魅惑の女性ジャズ・トランぺッター;市原ひかり”MOVEON” [音源発掘]

7月になりましたね。

夏の暑さも本番を迎え、少々バテ気味ながらも相も変わらず日々仕事に翻弄されている毎日を過ごしている私。
「引退間近の年寄りをここまでこき使うなよ」と、愚痴を言いながらも、私を頼って来る依頼者の願いには耳をかさぬ訳には行かず、さらに忙しさも増していつまで経っても楽をできないでいる有様。

と言いながらも記事の更新も怠る気持ちにはなれず、今回のお話は、ここのところ遠のいてしまっていたジャズ作品のお話。

そうしたことで、今回取り上げるは、昨今お気に入りでよく聴いている、日々の忙しさを紛らわしてくれているこの作品。

Move On 、市原ひかり m..jpg


日本の女性ジャズ・トランぺッター市原ひかり 2010年発表の5作目の作品”MOVE ON”を取り上げることにいたしました。

2005年の作品 ”一番の幸せ”でCDデビューをした彼女、最初はまた女の子のジャズ・プレヤーか、どうせ日本のレコード会社の受け狙いの産物なのだろうと聴いてみる気すらなかった私なのですが、その私が彼女のサウンドに興味を覚え聴いてみようと思ったのは、翌2006年に制作された2作目の作品”Sara Smile”に出会ってのこと。

今は廃刊となってしまったジャズ雑誌スィング・ジャーナルでGoldディスク作品として紹介されているのを知り、その内容を見てみると、ジャズの本場NYで活躍している強者アーティストを従えての海外録音。

2作目にしてこの力のいれよう、これは、いくら売らんかな姿勢丸出しの日本のレコード会社でもありえないこと!!
もしかすると、なかなかの逸材やもしれぬと、早速手に入れ聴いてみることにしたのです。

そして一聴してみると、当時、若干24歳の女の子が、NYの猛者連に揉まれながらも対等に渡り合っている。
しかも、そのサウンドは女性らしく、マイルドで優しい香りに満ちていたという何とも印象に残るもの。

これは将来が楽しみなアーティストだと思いながらも、しかし、一方、当時の私はトランペットいうと幅広い音域を駆使しバリバリと迫りくるスタイルが好みだったこともあって、彼女のプレー・スタイルには今一つ何か物足りないものを感じてしまって、その良さを理解できぬままとなってしまったのです。

そのトラウマが祟ってか、それから10年。
それまで、彼女のトランペットを聴くことはあまりなかったのですが、とある日、CDショップに行き店内を物色していると突然目に飛び込んで来たのがこの”MOVE ON”。

こういう形で出会った作品、これはご縁の産物なのだと、過去にも持ち帰り聴いてその良さに嵌ってしまった経験が度々あった私。
もしかすると、これもその筋の作品なのではと直感し、持ち帰り聴くことにしたのです。

さて、その顛末は??

その答え、それでは早速その演奏、聴いていただき判定していただくことにいたしましょう。







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