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日本古典芸能と現代サウンドの融合 本日の作品;vol.95 [デジタル化格闘記]

2013年を迎えて初めての音楽記事。

毎年、最初の音楽記事は何を取り上げるのか悩むのですけど、今年はお正月らしく、日本古典と現代が出会った、そんな音楽のご紹介から稿を始めたいと思います。

能.jpg


そこで、ずいぶん以前に録ったビデオ、それをアップいたしましたので、まずはそれをご覧ください。



なんだこれは純邦楽の世界じゃないか、という声が上がりそうですけど、こうした音楽を聴くと厳かな気分になってくる、そんな気がしませんか。

舞うは、篳篥(ひちりき)奏者の東儀秀樹さん。
バックで聴こえるシンセサイザーのようなサウンドは、笙(しょう)という楽器。

管楽器の中では、唯一和音を奏でることのできる珍しい楽器で、東儀さんのお母さんの東儀九十九さんが演奏しています。

ただ、笙(しょう)という楽器、非常に厄介な楽器で、湿気を嫌うことから常に前に火鉢を置いて、あぶり温めながら演奏しなければならないのだそうなのです。

そう聞くとこの楽器、夏場の演奏は想像しただけでその大変さ、参ってしまいますね。

さて、冒頭で厳粛な気分を味わっていただいたところで、続いてはロック。
ロックと日本の古典芸能との融合、こんなライブはいかがでしょうか。








曲は”津軽口説組曲”。
宇崎竜童さん率いる竜童組と、観世栄夫さん率いる能の舞いの共演です。
幻想的なサウンドから始まる序の部分から見ていただきました。

このサウンド、その後ロックの響きがが登場し、能の舞も次第に熱さを帯びて行く。
ということで、引き続きそのPart2をご覧いただきたいと思います。



普通、謡曲の唄いをバックに演じられる能の舞台は、静の中に強い気の力を感じるものですが、ロック・サウンドをバックに演じられるこの舞には、静の所作の中にも荒々しさが感じられるのではないかと思います。

そして、その荒々しさを帯びた気が、和太鼓のリズムによってさらに増幅され、あたり一面に飛び散っていく。

日本の古典芸能である能と、現代を代表するサウンドのロックが、ここまで見事に融合するとは、実に愕きでした。

私にとって、能の世界の懐の深い大きな包容力を知らしめさせられた、、初めてこのライブを見てから15年以上過ぎた今もその強いインパクトが忘れられない演奏になってしまったものなのです。



冒頭で登場いただいた東儀秀樹さん。
今度は、その東儀さんの篳篥の演奏で、日本の心を奥深さを感じさせるこんな曲を聴いていただこうと思います。



曲は、皆さん、もうよくご存知の”ふるさと”ですね。

奈良時代、唐の国から渡って来たという、東儀さんの演奏する篳篥という伝統楽器。

こ篳篥、西洋楽器と比べると、その音程の不安定さがよくわかると思うのですが、こういう曲を演奏すると、その不安定さが逆に、音の揺らぎとなって日本の自然の中に溶け込んで行き、なぜか安堵の世界を創り出してくれる、とそんな風に感じられたのではないでしょうか。

この演奏も、古き日本とその現代的アレンジが美しく融合し、その曲の心が、我々の心を打ってくれる、現代と融合した古の心を持つ音楽だと思うのです。



昨今、進み行く方向を見失い、自信を喪失しつつある日本。

しかし、これらの音楽には、自然を慈しみ、その気を鋭敏に感じつつ、その気を受入れ自分たちのものとしていった、世界に類を見ない日本人の心の世界にあるように思えます。

そして、その心は、やがて今の日本の繁栄を築き上げた。

こうした音楽を聴いていると、忘れてしまっていた、そうした日本人の心の原点を思い出され、それがもしかすると再生のヒントになるではと、そう思えてくるような気がしてくるのです。











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コメント 10

ミスカラス

千葉名物ピーナツを半分に割った様なお爺さんの風貌が、とても味があります。この様な演奏もたまに良いですね。海外での評価はどうなんでしょうか?。
by ミスカラス (2013-01-05 16:38) 

りなみ

(*´∇`*)親父さん、こんにちは。古典の舞いと音楽を堪能いたしました。東儀さんの篳篥『ふるさと』いいですねー。なるほど、ゆらぎこそが魅力なのですね。
by りなみ (2013-01-06 15:38) 

老年蛇銘多親父

ミスカラスさん


”千葉名物ピーナツを半分に割った様なお爺さん”

なるほどね~

落花生の翁の面となるわけですね。

海外の評価、東儀さんは非常に高い評価を得ているという話は聞いていますけど、竜童組についてはよくわかりません。

YOUTUBEで、このPVを見た外国の方が、どんな反応を示すのか、その様子を見てみたいと思っています。

by 老年蛇銘多親父 (2013-01-06 17:59) 

老年蛇銘多親父

リーナ

篳篥の不安定な音程、一時期この音ばかり聴いていて、その時、西欧楽器のきっちりと決まった音程の音楽を聴いたら、気分が悪くなっていしまったということがありました。(笑い)

でも。こうしたゆらぎもいいものでしょ。

東儀さんの篳篥の『ふるさと』、これ冒頭の弓月のコンサートの時の演奏の方がいいと)思うのですけど、アップしたらブロックされてしまいました。

いつか、そちらの『ふるさと』の方を、聴いてもらえたらなあと思っています。




by 老年蛇銘多親父 (2013-01-06 19:35) 

Dr.jaykob

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
by Dr.jaykob (2013-01-07 22:34) 

老年蛇銘多親父

Dr.jaykobさん

早速のお越し、ありがとうございます。
これからもまた、よろしくお願いいたします。
by 老年蛇銘多親父 (2013-01-08 22:26) 

老年蛇銘多親父

ぺこんぎんさん
ゆきママさん
entamenewssokuhou さん
ねこのめ さん
ヒサさん
R8 さん
keita-goto さん
yuzman1953さん
TAMA さん
マチャさん

ありがとうございます。

今年もこうした珍しい音源、折を見ながら取り上げて行きたいと思います。

by 老年蛇銘多親父 (2013-01-16 05:50) 

老年蛇銘多親父

楽天アフィリエイトさん

初めまして。

ご訪問ありがとうございます。
by 老年蛇銘多親父 (2013-01-26 08:19) 

飛鳥竜馬

初めまして_(_^_)_

飛鳥竜馬(ひちょうりょうま)と申します。
『竜童組』は、僕の青春と言ってもいいほど好きで
毎日毎日々アルバムを聴いていました。

ベスト盤を除くと計4枚のアルバム。
事情があり、今はファーストとセカンドしか
手元にありませんが

今も大好きです♪

能とロックの融合。
テレビでの放送を僕も録画していて
大切に保管していたんですが

やはり手元に残っておらず、ずっと観たいと願っていました。

叶うとは!!!
とても嬉しいです。
ありがとうございます<(_ _)>

老年蛇銘多親父 さん‥蛇銘多さん(*^_^*)
また、遊びにお邪魔いたします。

ではまたっ(*^^)v
by 飛鳥竜馬 (2013-08-23 03:59) 

老年蛇銘多親父

飛鳥竜馬さん

はじめまして、コメントありがとうございます。

私自身、普段あまりJ-POP系は聴かないのですけど、宇崎竜童さんだけは、その昔fFMで聴いたダウンタウン・ブギウギ・バンドのスタジオ・ライブが気に入り、その後そのカセット・テープを何度も聴いていたことから、思わずこの番組も録画してしまいました。

能とロックの共演というと、それ以前にTVでやっていたディ―プ・パープルの曲をバックに舞う能の舞のCMを見て、そのブレンドの良さに驚いたこともあり、これを宇崎竜童がっやってくれるとあって、当時かなりの期待をもって見たのですが、その期待を裏切らない、いやそれ以上の出来に、以後そのビデオを大切に保管、いち早くDVD化しておいたものなのです。

そんなこともあり、こうやってファンの方に、この映像を見ていたいただき喜んでいただけたことは、本当にうれしい限りです。

また、機会があれば、ダウンタウンのスタジオ・ライブ(未CD化の音源です。)も公開したいと考えていますので、当ブログ、また覗いてみてください。


by 老年蛇銘多親父 (2013-08-26 05:59) 

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