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2016年印象に残った作品 その2 [音源発掘]

まもなく年末年始のお休みが来る、さあ、ラスト・スパートだと気合を入れ直したところで、それまでのハード・スケジュールが祟ったのか新年を待たずに過労でダウン。

数日休息をとり、なんとか元気を回復することが出来たのですが、今年も残す所もう僅か。
再度仕切り直しのラスト・スパートで昨日何とか今年最後の仕事終えることが出来たのですが、当ブログの方もラスト・スパートで臨み締め括りををしなければという気持ちから、今回の記事は前回に引き続き、”2016年印象に残った作品” その第2回。
前回は、クラシック作品をテーマにしましたが、今回は元気を取り戻したところで、行くぞの気合のロック編。

今年はロックの作品、昨年に引き続き、現代のプログレシッブ・ロックやデスメタルを探求しようと、Porcupine TreeやOpeth、Alcest あたりから聴き始めたのですけど、それらの作品、けして悪くはないのですが、どこか本来の自分の嗜好とは合わないところがあるのか、体調によって聴きたくなくなることもしばし、そんなことから、その後は、どんなサウンドを探求の道筋がわからなくなくなり、探索の迷路に迷い込むことになってしまったのです。

そうした2016年、しかし、それから悪足掻きよろしくいろいろもがいてみた結果、終盤にはそれなりの成果が上がるようなって来て、1年を振り返ってみれば思いの他の収穫を得たうえ、来年の進めべき方向までも見えるようになるという結果まで生んでしまったという感じ。

とにかく、それまであまり聴いてこなかったジャンルにも踏み込んで、いろいろな音楽体験が出来た年となったというところ。


さて、その1年間に聴いたロック作品、そうしたことからそのスタイルは様々なのですけど、その中で、まず印象に残った作品は、やはりオールド・ファンの私にとって、長きに渡り第一線で活躍しつつも失なわれていなかったその輝きから、大きな元気をもらったこの作品。

Blue & Lonesome.jpg


このジャケット、見れば誰の作品かもうお分かりですよね。

今年12月2日にリリースされた、The Rolling Stonesの前作”A Bigger Bang”以来11年ぶりの新作”Blue & Lonesome”です。

実は、この作品の発表を知った時、60年代初頭からロック界に君臨している Rolling Stones、考えてみれば彼らの年齢は70歳半ばとなっているはず、果たして往時のようなプレーが期待できるのかと一抹の不安があったのですが........。

しかし、厳しいショーマン・シップ感を持ち、これまでそれに徹し続けてきた彼らのこと、いくら年老いたとしても、それまでの栄光を汚すような物は世に出さないはず、聞けば今年3月に行われたキューバでのライブではその健在ぶりをアピールしたばかり。

さらには、その作品の内容、彼らのルーツであり、彼らがさも得意とするブルースやR&Bの楽曲を収録したものだということを知るに至り、幼き日、The Rolling Stonesのサウンドで洋楽を聴き始めた私は、これは絶対に聴かねばなるぬと早速その作品を入手することにしたのでした。

さて、そのThe Rolling Stonesの集大成ともいうべきそのサウンド、まずは、この曲で、今回のお話お始めることにしたいと思います。





曲は、この作品の冒頭を飾る1940年代kら50年代初頭に活躍したジャズ・ブルースのピアニストBuddy Johnson による”Just Your Fool”。

往年のStonesそのままの、ドライブ感満ちたプレー、老いてもStones健在なりを示す演奏だと思います。

彼らがデビュー仕立ての1963年頃を想起させるそのサウンド、私はこの作品の後に続けて、彼らの最初のアルバム1964年発表の”The Rolling Stones”を聴いてみたのですが、両者の間にある50年の時空を越えて、この”Blue & Lonesome”が、その1964年の作品の直後の続編であるかのように聴こえて来たのです。

しかし、よく聴いてみると、若き日線が細く軽く感じられたMickのヴォーカル、この”Blue & Lonesome”では、若い時になかた深みが生まれ存在感が増している。
そして、バンドの演奏も、黒人のスタイルを何とか真似ようとハチチャッキになって演奏していた若き日と比べ、完全のそれをマスターし、そのブルーを体内より発散し続けている、そうした様子が聴き取れて来るのです。

先日、検査のため病院に行った時、診察の待合でTVを見ていると、そこで見た、Tower Records の週間アルバム販売ランキング。

いつもならJ-pop作品ばかりのはずなのに、驚いたことに、4位にこのStonesの”Blue & Lonesome”の名があったのです。
私のようなオールド・ファンならいざ知らず、今の若い人たちにとっては最早遠い過去の存在となっていて、この作品も大きな話題を呼ぶことはあるまいと思っていた矢先の、この事実。

一度動けば、大きな話題を呼ぶ、今だもって衰えることのないStonesのパワーをあらためて知らしめられました。

Stonesの原点ともいうべきサウンドが詰まったこの作品、今や世界の音楽となったロック、その大本というべきロックン・ロールの初期の魅力を、この作品を聴いて知ってもらい、また楽しんでいただければと思います。




続いて、2つ目の作品は、
昨年来、探究し続けていたプログレシッブ・ロックの作品から、この作品。

Iamthemorning - Lighthouse.jpg


ロシア、ペテルブルグ出身のGleb Kolyadin(key) とMarjana Semkina(vo )の男女二人を中心にしたロック・ユニットのIamthemorning。
その彼らが、今年4月に発表した作品”Lighthouse”です。

ロシアのロック・バンドというと、意外な感じを持つ方も多いかと思いますが、確かにこの国、社会主義の時代には、ロックは自由主義陣営の音楽として忌避され、Beatlesなどのレコードは入手にかなりの困難を極めていたそうなのですが、今では、PAUL McCARTNEY が2005年にモスクワを来訪した時に、コンサート会場にあのプーチン大統領が閣僚を引き連れライブ観戦に来たことでもわかるように、ロックが民衆の音楽として定着している国。

私も最初はロシアのロックと聴き、一瞬一抹の不安を抱いたものの、そのこと思い出し、その美しいジャケットにも惹かれつつ、逆にロシアとえば、チャイコフスキーをはじめムソルグスキー、ボロディン、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー 、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ等々、19世紀から20世紀にかけて、多くの著名なクラシックの作曲家を輩出した国、その国のプロレシッブ・ロックとなれば、その伝統の上に乗った質に高い音楽に出会えるのでは思い、早速、聴いてみることにしたものなのです。

さて、その音楽、語るよりはまず聴いていただくことにいたしましょう。
曲は、この作品から、そのアルバム表題曲となっている”Lighthouse”です。



儚げさすら感じるMarjanaのヴォーカルと、その歌声の余韻をさらに膨らませ聴き手の心に深くその印象を刻む、クラシック音楽の伝統反映しつつも確実に現代を描きだすGleb Kolyadinのプレイ。

これまでのアメリカやヨーロッパのロックから感じ得なかった、音世界がここにあるような気がします。

The Progressive Music Awards 2016: Live Blogで年間最優秀アルバムを受賞したというこの作品、私はこの作品を聴いた後、彼らの前作である2014年発表の”Belighted ”も聴いてみたのですが、その前作では、緻密にに鳴る楽器群に響きに対し一瞬かき消されてしまうかのようにも感じたMarjanaのヴォーカルも、この作品では、その楽器群の響きもその緻密さをさらに増し、Marjanaのヴォーカルを優しく包み込みその一体感を増して、ピュアな透明感を生み出していた。

この受賞は、こうしたさらに磨きがかかっった音創りを実現したこの作品にとって、至極当然のことだと思うのです。

その彼ら、果たしてこれからどんな新鮮な響きを届けてくれるのか、今後注目して行きたいアーティストの一つではと思うのです。



そして3つのロック、2016年印象に残った作品は!!

Secret Garden Angra.jpg


ブラジルサンパウロ出身のヘヴィメタルバンドANGRAの2014年の作品、"Secret Garden"です。

今年は冒頭にも述べたように一昨年以来続けていた、現代のプログレシッブ・ロックやデスメタル作品を探すことから始めたのですけど、前掲のIamthemorningに出会った後は、しっくりと来る作品に出会えず、ならばいっその事、以前に聴いていたプログレシッブ・メタル系の作品でも聴いてみようかと思ったところ目に留まったのがこの作品。

ANGRAといえば、2004年発表の"Temple of Shadows”が、彼らの最高傑作、かつHM史に残る名盤として有名で、私も自身のお気入り作品の一つとして良く聴いているのですが、今作では、そのヴォーカルがEduardo Falaschi から、イタリアのシンフォニック・メタルバンドRhapsody of FireのヴォーカリストであったFabio Lioneに交替したということから興味を覚え聴いてみることにしたのです。

そしてその内容、聴いてみると"Temple of Shadows”と同様、スピードメタル、パワーメタルといった楽曲に加えて、シンフォニックな要素の曲ありブラジルの伝統的な影響受けたプログレシッブな楽曲ありの、大変バラエティに富んだ内容で、それらの楽曲が破綻することなくスムーズに流れて行くという、まさにプログレシッブ・メタルの王道を行くといった感じの、喜しさが湧いてくるような構成。

彼等のサウンドの大きな魅力である、ダブル・リード・ギターの分厚く爽快なサウンドも健在で、そこに加えてプログレシッブ・メタルの王道を歩んできたRhapsody of Fireでその重責を担ってきたFabio Lioneのヴォーカル。

前任者のEduardo Falaschi のしわがれたハイトーン・ボイスによるいかにもヘビーメタルを象徴するといった感のヴォーカルも魅力的でしたが、 のびやかでメリハリの効いたLioneのヴォーカルは、全盛期のRhapsody of Fireで感じたスケールの大きさと深みを付加し、このバンドの新しい魅力を引き出しているように思えます。

それでは、その新たな魅力を備えたANGRAの演奏、ここで聴いていただくことにいたしましょう。
曲は、この"Secret Garden"から、"Black Hearted Soul" です。



大きな地震や、異常な気象変動に見舞われた2016年、我家も私を含め家族を含め入院をすることになってしまって!!
しかし、この演奏を聴いていると、そうした災禍の思い出もすべて忘れ去り、すっきりとした気分になって来ます。

2016年印象に残った作品、ジャズ編を残してしまいましたが、今年の私のブログは今回が最終回。
これまで、訪れてくださった皆々様、本当にありがとうございました。

年明けはそのジャズ編から、またいろいろと綴って行きたいとも思いますので、またよろしくお願いいたします。

最後に、Iamthemorningの前作”Belighted”から”To Human Misery”と、ANGRAのメタル・バラード曲”Storm Of Emotions”を聴きながら、共に暮れゆく2016年を見送ることにしたいと思います。







Blue & Lonesome
Track listing
1. "Just Your Fool" Buddy Johnson
2. "Commit a Crime" Howlin' Wolf
3. "Blue and Lonesome" Memphis Slim
4. "All of Your Love" Magic Sam
5. "I Gotta Go" Little Walter
6. "Everybody Knows About My Good Thing" Miles Grayson · Lermon Horton
7. "Ride 'Em On Down" Eddie Taylor
8. "Hate to See You Go" Little Walter
9. "Hoo Doo Blues" Otis Hicks · Jerry West
10. "Little Rain" Ewart G.Abner Jr. · Jimmy Reed
11. "Just Like I Treat You" Willie Dixon
12. "I Can't Quit You Baby" Willie Dixon

Personnel
The Rolling Stones
Mick Jagger – vocals, harmonica
Keith Richards – rhythm and lead guitar
Ronnie Wood – lead and rhythm guitar
Charlie Watts – drums

Additional musicians
Eric Clapton – slide guitar on "Everybody Knows About My Good Thing"; lead electric guitar on "I Can't Quit You Baby"
Darryl Jones – bass
Matt Clifford – keyboards
Chuck Leavell – keyboards
Jim Keltner – percussion on "Hoo Doo Blues"

Recorded
11, 14 & 15 December 2015


Lighthouse
Track listing
All tracks written by iamthemorning
1. "I Came Before the Water Pt I"
2. "Too Many Years"
3. "Clear Clearer"
4. "Sleeping Pills"
5. "Libretto Horror"
6. "Lighthouse" (feat. Mariusz Duda)
7. "Harmony"
8. "Matches"
9. "Belighted"
10. "Chalk and Coal"
11. "I Came Before the Water Pt II"
12. "Post Scriptum"

Personnel
iamthemorning
Gleb Kolyadin - grand piano, keyboards
Marjana Semkina - vocals, backing vocals

Guest musicians
Gavin Harrison - drums
Colin Edwin - bass
Vlad Avy - guitars
Evan Carson - bodhrán and percussion
Andres Izmailov - harp
Tatiana Rezetdinova - flute
Roman Erofeev - clarinet
Sergey Korolkov - trumpet
Oksana Stepanova - bombard
Philipp Saulin - violin
Mikhail Ignatov - cello
Mariusz Duda - vocals

Released
April 1, 2016


Secret Garden
Track listing
1. "Newborn Me"
2. "Black Hearted Soul"
3. "Final Light"
4. "Storm of Emotions"
5. "Violet Sky"
6. "Secret Garden" (featuring Simone Simons)
7.Upper Levels"
8. "Crushing Room" (featuring Doro Pesch)
9. "Perfect Symmetry"
10. "Silent Call"
11. "Synchronicity II" (The Police cover, bonus track) Sting Sting

Personnel
Fabio Lione - Lead vocals (on tracks 1, 2, 3, 4, 7, 9 and bonus)
Rafael Bittencourt - Guitars, lead vocals (on tracks 4, 5, 8, 10 & bonus), backing vocals, keyboards arrangements, classical guitar (on tracks 1 and 10), artwork co-conception
Kiko Loureiro - Guitars, backing vocals, keyboards arrangements
Felipe Andreoli - Bass, backing vocals, additional rhythm guitars
Bruno Valverde - Drums

Recorded
August 2014 at Fascination Street Studios, Örebro, Sweden




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mk1sp

ANGRA、痛快ですね、気分上がります(^_^)v

風邪が流行し始めているようですね、ご自愛ください(*^_^*)

by mk1sp (2016-12-30 21:46) 

moriyoko

Iamthemorning美しいですね。
そしてANGRA!高校生のときに聞いていました。懐かしい。
ANGRAといえばハイトーンボイスを思い浮かべるので
今回ご紹介の曲は新鮮ですが、曲はやっぱりANGRAですね。
眠っているアルバムを探し出して聞いてみようかと思います。
風邪と胃腸炎で弱っているので、元気がでそうです^^
by moriyoko (2016-12-31 00:32) 

ヒサ

老年蛇銘多親父さん、お久しぶりです。
今年も細々と続けさせて頂きましたが、年末のご挨拶となり申し訳ありません。

ストーンズが新アルバムを出したんですね。それだけでもビックリなんですけど、楽曲が全く昔のままというか、まるで変わっていない。。。思わず笑ってしまいました(笑)
これはこれでアリですね。変わらないことも重要です。

ブラジルのヘビメタ(?)も新鮮な印象を受けました。
イイものは良いです。やっぱり時代は巡るんですかね。

お忙しいことと思います。
どうかご自愛されて、また来年もご活躍されますように・・・

それではまた( ´ ▽ ` )
by ヒサ (2016-12-31 01:01) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

mk1spさん

ANGRA、いいでしょう。
これを聴いていたら、南国の風も相まって、風邪をを引く間も消え失せてしまう。

康第一、今年はそれを痛いほど感じた1年間でした。
来年も、この年寄り探求しつつどこへ行くやら。

来年もよろしくお願いいたします。



by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2016-12-31 20:51) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

moriyokoさん

邦楽への思いを寄せられているあなたが、数年前まではANGRAを聴いていたこと、少々戸惑いました。

と言いながら、私も道山の尺八を聴きながら、すんなりとANGRAを受け入れていた。

わからないけど、なにかこの両者、そのサウンドに微妙なつながりがあるのではと、考えうようになっいまいました。

お風邪と胃炎、子供さんにうつらいないよう、無事快気することをお祈りし、微かでもその回復、お手伝いの出来たらと考えています。


by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2016-12-31 21:18) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

ヒサさん

ストーンズ、昔とまったく同じ、その通りですね。

しかし、同じことをやりながらも、その時代その時代のエッセンスはしかっりつかみ活動してきた。
それが、長きに渡り王道を保ってきた秘密ではないかと思っています。

新しい年、ご自愛されてと行きたいところですが、私の職務を引き継げる後継適任者が今だ育っておらず、頭の痛い一年になりそうです。
by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2017-01-01 15:44) 

ネオ・アッキー

あけましておめでとうございます。
本年も相変わらずご厚情の程、よろしくお願い致します。
by ネオ・アッキー (2017-01-03 02:50) 

yuzman1953

私たち世代にはストーンズがバリバリに元気なのが嬉しい限りです。
 年末に子や孫が遊びに来た折、長男夫婦が私の机廻りを大胆に整理整頓してくれたのですが、大事に飾っていたCD(LED-ZEPPELIN・CELEBRATHION DAY 4枚組)をどうせ聴いてないと思ったのか、その他大勢と一緒にダンボール箱に詰められていて、がっかりしました。
 老年蛇銘多親父さんの音楽談義でどうぞ今年も癒やしてください。
by yuzman1953 (2017-01-04 14:15) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

yuzman1953さん

新年早々、災難でしたね(苦笑い)

我家も、子供たちが小さいころ、ZEPPELINのサウンドをバックにリズム遊びをさせるなどして訓練してきたのですけど、果たして覚えてくれているのか、心配になって来ました。

私の音楽談義が癒やしになっているとは、そう言われると光栄な反面、今年は、再度気合を入れ直して取り組まなければと考えてしまいます。

ご期待に添えるかわかりませんが、今年もよろしくお願いいたします。


by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2017-01-04 15:57) 

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