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若き日の......... 熱きあのプレイをもう一度!!!:Santana Live!!! '69 本日の作品;vol.133 [デジタル化格闘記]

早、9月も半ばを過ぎ、秋の色も日々濃くなって行く今日この頃。

しかし、今年の9月、8月の終わりからの日本近海での台風の大量発生で、荒れ模様の日々。
中には10号のように北に向かわず南に向かい停滞、一旦は勢力が衰えたものの、南の海で再発達、さらに勢力を増してUターン、観測史上初の東北地方上陸などという前代未聞の動きをする奴まで現れたりして。

おかげさまで、外での仕事をすることの多い私、嵐が来たのでは敵わない、四六時中、天気予報と向かい合い、予定調整作業に大わらわの大忙しさの毎日で、記事をUpする間も取れなくなってしまう始末。

とかなんとか言っても、そのバタバタもようやく峠を越え、この連休は、やっとのことでの一休み。

老体には堪える神経をすり減らすこと連続で、疲れ切ってしまった体もこの3連休でようやく回復したところ。

そこで、今日は3週間以上を更新が滞ってしまっていた我がブログ、やっとのことで筆をとることにいたしました。


今回のテーマは、そのドタバタ日々、なんとも気まぐれな天気模様にイライラを募らせながらも、前向きに進もうよとその景気づけに聴いていた、この音楽から思いたった、そんなサウンドをご紹介することにしたいと思います。



まず、お聴きいただいたのは、今年4月に発表された、ラテン・ロックの元祖、Santanaの最新作”SANTANA Ⅳ”より、”Anywhere You Want To Go”です。

santana Ⅳ.jpg


ところで、1969年レコード・デビューしたSantana、その新作のタイトルが4番目のアルバムを示す”SANTANA Ⅳ”とは、ちょっと不思議だと思いませんか。

事実Santana、これまで23枚の作品を発表していて、本作が通算24枚目の作品。

24枚目だから前の20をとってⅣなんでしょ、なんていう向きもありやにしれませんが、答えはそんな短絡的なものではなく、実はこの作品、Santana 1971年の3枚目の作品”Santana III” 時に在籍した初期のメンバーによる45年振りの再会作品で、そのことからⅣと名付けられた作品なのです。

その参加メンバーは、わずか17歳の時”Santana III”でデビュー、御大のCarlos Santanaと白熱のギター・バトルを繰り広げ聴かせてくれた、現JourneyのリーダーであるNeal Schonをはじめ、Schonと共にJourneyを立ち上げ、その後は、Ringo Starr のバンドへの参加で知られるキーボードのGregg Rolie、そして日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、現在もプレヤー、コンポーザーとして、ジャズ・フュージョン系シーンでの活動で知られるドラムのMichael Shrieve、Santanaをラテン・ロックとして印象付け、現在もそのヴィヴィッドなプレイで注目され続けるパーカションのMichael Carabelloなど、初期Santanaファンには、その彼らの生み出すサウンド、その名を聞いただけで期待が大きく膨らんでしまう人達なのです。

そして、さらなるⅣの意味。

「再会以外にもまだ何かあるの?」と思われるしれませんが、そこには、”Santana III”以後に起きたメンバーの大幅なチェンジ、そこにもう一つのこの名付けの因があるように思うのです。

それは、メンバー間の音楽を巡っての確執。

この、”Santana III”のレコーディング時期、それと前後してリーダーのCarlos Santanaは、かねてより彼が敬愛、影響を受けてきたJimi Hendrix、その生前に彼とプレーしたアーティストであるドラマーでヴォーカリストのBuddy MilesやギタリストのJohn McLaughlin等とレコーディングを行っているのですが、その中でMcLaughlinから、60年代にジャズに大きな変革をもたらした、John Coltraneの存在を教えられ、その後のその影響か、それまでの彼の音楽とは異なったサウンドに音楽そのものが大きく変化しているのです。

事実、、”Santana III”の後に発表された4作目の作品”Caravanserai”は、それまでの叙情的かつ解放感に満ちた情熱的なサウンドから、内省的幻想感を感じるジャズ・フュージョン的要素の強いサウンドに大きく変化しており、さらには、メンバー・クレジットに新旧メンバーの名前が見えることから、この、”Caravanserai”のレコーディング途中に、Carlos と各メンバーとの音楽路線における確執は頂点に達し、バンドは空中分解してしまった様子が読み取れるように思うのです。

90年頃になってCarlosも、インタビューに答えて「なんであの時は、もっと皆に優しく接することができなかったのだろう。」と述懐の弁を語っていましたが ようやくそうした思いが各メンバーにも伝わり45年振りのレコーディングなった、このⅣには、彼等にとってそうした思い入れが実現したという重い意味があるように思えるのです。


さて、新作の話が先攻してしまいましたが、本日取り上げようと思っている作品は、この新作ではなく.......

こちらの作品!!

SANTANA Jacket.jpg


Santanaがレコード・デビューした年の、貴重なLive音源収めた”SANTANA-LIVE”。
”SANTANA Ⅳ”を聴いていたら、デビューしたばかりのSantanaが聴きたくなり、そう言えば音質はかなり悪いのですが、その初期の音源を収めたアナログ盤があったこと思いだし、早速、久々のリマスター・デジタル化作業を行ったものが今回紹介するその音源。

正規に発表されたアルバムではなく、今は手に入れるのは難しくなっているもののようなのですけど、正規のアルバムには収録されていない曲が収録されているその作品から、貴重な音源をお聴きいただくことにいたしました。

それでは、そのLiveの開演、50年の時空を越えて、そのステージに出かけてみることにいたしましょう。



[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][ダッシュ(走り出すさま)]















曲はLiveのオープニングを飾る”Instrumental Introductin”。
正規の作品には収められていない曲なのですけど、どうもこの曲、あらかじめ書かれた曲ではなく、そのほとんどがアドリブによるものようで、このあたから、デビュー当時からのSantanaの演奏レベルの高さが窺い知れる演奏のように思うのです。

それにしても、当初アナログ盤から採取した音源は、霧の中に霞むような頼りない音だったのですが、個々の楽器の音がなんとか浮かび上がるように作業した結果のこのサウンド、いかがだったでしょうか。



ところで、この作品を私が手に入れたのは、43年前の1973年のこと。
当時、東武東上線沿線に住んでいた私は、乗り換えのため日々池袋駅を利用していたのですけど、この日も池袋で乗り換えのため下車、しかし、行き先での約束時間にはまだ早かったので、時間つぶしに東武デパートに入り、レコード売り場を覗いてみたところ見つけたのがこの作品。

大幅なメンバーチェンジの後のことであり、メンバー・チェンジ前の初期のLiveとは、多少音が悪くてもこれは貴重な記録だと早速購入したものなのです。

そして、この作品を手に入れた時のもう一つの思い出。

それは、店を出たところで出会った、私の前を歩くスーツを粋に着こなした長身の男のこと。
その後ろ姿に見覚えがあるなと思いながらついて行き、立ち止まったところでその横顔を覗きこむと................

なんと、その方、今は亡き先代 円楽師匠!!

おかげで、この作品を聴くと、今もってあの円楽師匠の横顔が浮かんできてしまうのです。


横道に逸れてしまいましたが、私事の思い出談、この作品を手にするとどうしても思い出してしまう。
インターネットで簡単に物が手に入ってしまう今の世の中、しかし、その昔は、1軒1軒店を訪ね、やっとのことで巡り合い手に入れたレコード盤、そこにはいろいろな思い出が詰まっているものが多いのですが、その音楽を聴きながらその時の思い出に浸る、今回この作品を聴きながら、これもなかなかいいものだと思った次第。



さて話を戻して、ここでこのLive盤からもう1曲。
今度は、正規の作品にも収められていた曲で、Santanaのファースト・アルバム”SANTANA"から”Waiting”をお聴きいただくことにいたしましょう。



スタジオ録音の原曲よりも2分半近く長い演奏。

初期Santanaと言えば、Gregg Rolieの燃え盛る勢いで鳴り渡るオルガン・ソロとCarlos Santanaの泣きの入った官能的なギター・ソロが最大の魅力だと思うのですが、このLive録音では、さらに熱く激しく鳴り響くRolieのオルガンと、官能的に迫るCarlos のギター。

そのサウンドをパーカッション陣がさらに煽り立つような熱いビートで、はたまた熱く盛り上げ、David Brownのベースさらにファンキーな響きを上げて迫ってくる。

Liveでのパーフォマンスに定評が高いSantanaですが、それはデビュー当時からのものだということがよく分かる演奏だったのではと思います。


さて、その現在も評判高いLiveパーフォマンスに加え、若きエネルギーに溢れ、その炎がより高く燃え上がっていた初期Santanaの演奏。
今度は、アルバム未収録曲の演奏を聴いてみることにいたしましょう。

曲は”Every Day Of My Life”です。



中間部にトランペット・ソロを挟んだSantanaにしてはホーン楽器を加えた珍しい演奏。

現在に至るまで、正式メンバーとしてホーン奏者を置いたことのないバンドのはずなのに、このプレヤー一体誰なのか?
そうした疑問が浮かんでくるところですが、しいて言えばこの頃Santanaと親しい関係にあったトランぺッターとして、72年にそのトランぺッターのリーダーアルバムのレコーディングにCarlos も参加した、Luis Gasca というアーティストが浮かんでくるのですけど、その音とも違うようだし。

と、

この作品を初めて聴いた時は随分考えてしまったのですが、そうした中でふと思い出したのが、彼らのファースト・アルバムの裏ジャケットあった、トランペットを演奏する一人のメンバーの写真。

それは、当時このバンドのメンバーであったティンバル・パーカッション奏者のJosé "Chepito" Areasの姿。
それ以前、このファースト・アルバムにトランぺットの入った曲はないのに、何故このバンドのメンバーの写真にトランペットを吹く男の姿があったのか不思議に思っていたのですが、これでその疑問は氷解。

そうしたことから以来、この演奏でのトランぺッターは、"Chepito" だと考えているのですけど、果たしてその答えいかがなものでしょうか。



今回は、新旧Santana演奏を合わせて聴いてきましたが、若き日のメンバー間の刺々しささえ感じる若き野生むき出しのプレーと、一度は激しく袂を分かちあいながらも、寄り戻し成し得た45年振りの再会セッションの演奏。

袂を分かって以来、それぞれの分野で精力的に活動を続け、それぞれその才能をさらに膨らましていった各メンバー達。
そこから生まれ出る年輪を重ねた渋みと風格を感じる現代のプレー、若い時は今一つだったGregg Rolieのヴォーカルも、今や味わい深さを増し、他のメンバーもそのサウンドの中での自分の役割を心得、そのツボで最良のサウンドを奏でている、音楽を知り尽くした面々によるそのサウンドは、激しさの中にも落着いた雰囲気を保ち、聴き手をほんのりとしたゆとりの世界に導いてくれる。

若き日の彼らの演奏と聴き合わせることで、さらにそのサンドの深みが感じ取れる。
Santanaというバンド、年老いても色褪せることなく進化している。実に素晴らしいことだと思いました。

最後に、最新作”SANTANA Ⅳ”のレコーディング参加した現代のメンバーのインタビューを見ていただきながら、Santanaの音楽の歴史、その変遷を感じていただければと思います。




Track listing
1.Instrumental Introductin
2.You Just Don't Care
3.Every Day Of My Life
4.Waiting
5.Trat
6.Gumbo

Personnel
Gregg Rolie – lead vocals, Hammond organ, piano
Carlos Santana – guitar, backing vocals
David Brown – bass
Michael Shrieve – drums
Michael Carabello – congas, percussion
José "Chepito" Areas – timbales, congas, percussion,trumpet

Recorded
1969

DSCN2629m.JPG


久々のアナログ・レコードのデジタル化作業と、PV3本の制作、暫く振りということもあって、なかなか手際よくゆかず、そこに仕事の忙しさ。

今回は、かなり手間取ってしまいましたけど、何とか聴ける音になってようやく完成で、ほっと一息というところ。

いやいや、今回の記事には珍しく苦労してしまいました!!

DSCN2630m.JPG







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きたろう

コメントありがとうございました(●^o^●)
by きたろう (2016-09-20 10:13) 

ハンコック

こんばんは。
偶にはエレキの音も良いですね。
ノリも良いですし。
台風通過後、気温がグッと下がるようですので、風邪にはご用心くださいませ。
by ハンコック (2016-09-20 23:31) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

きたろうさん

お越しありがとうございます。
いつも、私の生活の地域の楽しい記事ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。


by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2016-09-25 22:08) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

ハンコックさん

そうなんですよね!
季節の変わり目、SANTANA、その急な変化に備えて、元気を保とうと聴いていた面もありまして。

お気遣いありがとうございます。

by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2016-09-25 22:58) 

yuzman1953

1973年当時、私は新宿区天神町に住んでいました。
池袋にもよく行ってましたので、老年蛇銘多親父さんとすれ違っていたかも、と想像すると楽しいです。
by yuzman1953 (2016-09-26 23:37) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

yuzman1953さん

天神町とは、いい所にお住まいでしたね。

私もあの頃は、改代町や神楽坂に友人が住んでいたため、よくあのあたりに出没していましてね。

本当に、どこかですれ違っていたかもしれませんね。


by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2016-09-29 07:04) 

raccoon

Santana って、ほとんど聴いたことないのですが、「Black Magic Woman 」「哀愁のヨーロッパ」は、聴いたことありました。

相当なベテランのグループのようで、、。

ラテン・ロックもいいですね。
by raccoon (2016-10-01 21:19) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

raccoonさん

ラテン・ロック気にいっていただけて良かったです。

であれば、ここでのラテンの雰囲気とは趣が異なるますが、Pink Floyd的な幻想性の味わいとラテンの味を持った作品、”Caravanserai”あたりなど聴いてみるといいかと思います。


by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2016-10-02 12:58) 

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