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メルヘンの森への招待・Jethro Tull;Songs from the Wood [デジタル化格闘記]

前2回は、これまで腰を据えて聴くことなかったJazz作品を取り上げ聴き直し、そのインプレッションを語って来ましたが、今回はちょっと矛先を変えてそのロック編。

その作品がこちら!!

Songs From The Wood.jpg


ロック界きってのフルート奏者でヴォーカル・コンポーザーのIan Aderson。
その彼が率いるJethro Tullの1976年の作品”Songs from the Wood”です。

1968年にデビューしたJethro Tull、私が彼らを最初に聴いたのは、彼らのデビューから5年後の1972年頃のこと。
フルート奏者がいるロック・バンドと聞いて、果たしてどんなサウンドを生み、聴くに値するものなのかという興味から付き合うことになってのですが、実際に聴いてみて、これまでのロックでは聴けなかった欧州の古き伝統の世界と、ロックという、まさに現代の象徴べき空気が見事に調和したそのサウンドにすっかり魅了されてしまったのでした。

そして、その後は彼らの作品がリリースされるとすぐに手に入れ、度あるごとによく聴いていたものだったのですが、この作品が発表された頃は、何かと忙しく家で過ごすこと時間もなかなか取れない状況で、Walkmanなど、外に好みの音楽を持って聴きながら出掛けることなど願うも不可能の時代のこと、そうであっても聴きたいなどの夢は叶わず、作品を手に入れたもののほとんど聴くことが出来ないままとなってしまっでいたものです。

とは言いながらもこの作品、その最初に聴こえて来た表題曲の”Songs From The Wood”のまるで森を覆う木の精霊たちが歌い語っているかのような雰囲気のサウンドに、静けさの溢れる森の中から湧き出る神秘的な生命のオーラを感じ、それが強く心に残ることになってしまったのです。
そのうえ近年、その思いがとみに強くなって来てしまい、どうしてもじっくりと聴いてみなければと考えるようになってしまったことから、今回、元のアナログ盤をデジタルに変換して持ち運び聴くことが出来るようにした次第。

そこで今回は、私の心に強く刻まれ残ってしまったメルヘン宿る神秘の森の世界、まずは皆さんにも感じてもいただき、ともにJethro Tullの深淵な音の世界に足を踏み入れ、また語らしていただくことにしたいと思います。


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次世代のJAZZをリードし続けたクリエーター:Wayne Shorter・Speak No Evil [音源発掘]

前回は、Freddie HubbardとWayne Shorterとのコラボによる作品を取り上げ語らせていただきましたが、その作品を聴いているうちに、次第に聴きたくなってしまったのがHubbardの相方を務めアレンジを担当していたWayne Shorterの作品。

しかし、何を聴こうかと考えてみたところWayneの作品、私自身、71年以降キーボードのJoe Zawinulと共に伝説のフュージョン・バンドのWeather Weporatを立ち上げ、その活動を通じジャズのみならず多くの音楽分野に新しいスタイルを提示して来た、重要なアーティストだということは十分に認識してたのですが、いざ彼の作品となると、これまで、どうも彼のソロに感じられた中低音でボソボソと語るイメージがあって、それが好きになれず深く聴くことないまま来てしまっていたことから、聴きたい作品をなかなか思い浮かべることが出来ず、そのうえ、時期によってそのスタイルが大きく異なるWayne Shorterともあってその選択はさらに混乱状態となってしまったのです。

そこで考えあぐねた末、やはり聴くはその原点とBlakey、Milesの下でその才腕を発揮した60年代と、Weather Weporat以後の80年代の彼の作品から1作ずつをチョイスして、しっかりと聴いてみることにしたのです。


こうした試行錯誤のうえ、ようやく今回選んだのがこの作品。

Wayne-Shorter-Speak-No-Evil-b-532625.jpg


1964年制作の”Speak No Evil ”。

Wayneの代表作といわれているこの作品、この作品が制作された1964年6月という時期は、Wayneにとってはあの60年代を代表するMiles Davis Quintetに参加する直前にあたるもので、ジャズ界全体を見ても新しい萌芽が胎動し始めていた頃のもの。

そして、さらに興味を惹かれるのは、この作品の制作に参加したアーティストの顔ぶれ。

それは、
既にMiles Davis Quintetの一員して、このQuintetにフレッシュな空気を醸し出していたピアノのHerbie Hancock、ベースのRon Carterを始め、Art Blakeyの下でWayneと共に60年代Jazz Messengersのフロントの重責を担い、この年Blakeyの下を離れたばかりのトランペッターのFreddie Hubbard、
そして当時ジャズ界を席巻していた、現在もジャズ史上最高のQuartetといわれているJohn Coltrane Quartetのドラム奏者Elvin Jones と、その新しい時代の萌がは育て上げ現代のジャズの礎を築いた巨匠達が一同に会しているという、それだけで、そこから生まれ出る新鮮な息吹が聴こえて来るような気にさえなってしまうほどの組み合わせ。

そうした幾重にも期待高まるこの作品、そうなるとそこから聴こえる新鮮な息吹、早く耳してみたくなるのではないかと思います


そこで、早速そのサウンド、まずはここでご一緒に聴きながら、その新鮮な息吹を感じてみることにいたしましょう。










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若き日の巨匠たちが挑んだ次世代のアンサンブル;THE Body and Soul・Freddie Hubbard 本日の作品;vol.137 [デジタル化格闘記]

1月も早、月半ば、しかし今年私のお正月は................、

そのお休みはが、5日間と短めであったことから、家の片付け、年老いた夫婦」双方の両親を見舞うための実家訪問、そして初詣と結構慌ただしい毎日となってしまい、逆に何故か正月空けの仕事始めを迎えた今の方が、精神的にゆったりした気分に浸れるようになってしまった今日この頃。

そうしたこともあって、日頃楽しんでいる音楽にも、そのお休み期間中にはほとんど接することも出来ず、ゆったり感を得た今になってやっとのことで楽しむ気分となったところ。
そうしたところ、何故か無性に聴きたくなったのが、若き日にアナログ盤で入手したものの最初は全く気に入らなかったのに、どういう風の吹き回しか、いつの間にかお気に入りとなってその後よく聴くようになってしまったこの作品。

the body and soul freddie hubbard.jpg


1960・70年代を代表するトランペッターのFreddie Hubbard、その彼の1963年の作品、”The Body & the Soul”。



しかし、LPアナログ音源では、到底外出時持ち歩き聴くことは叶わず、ならば致し方ないと、新年早々作品のデジタル化の作業に取り掛かることに相成った次第。

そうして出来た、デジタル音源化した”The Body & the Soul”、」、今回は久々にその音源に触ながら感じた、そのインプレッション、新年の門出を踏まえて新たな筆を進めて行こうと思います。



1960年6月制作のHubbard初リーダー作品で、今や彼の初期の代表作に数えられる”OpenSesame” 。その発表を皮切りに、破竹の勢いに乗り次々と制作発表された彼のリーダー作品群。
その中で本作は、その破竹の進撃により制作された上記の初リーダー作から数えて8作目となる作品なのですが、それまでの作品がクインテット、セクステットなど比較的小編成グループによる作品であったのに対し、こちらは10人以上のアーティストを配した大規模編成のバンドと、曲によっては、これにストリングスを伴うというHubbardにとっては初の大型作品なのです。

そして、さらに興味を惹かれるのは、この大型編成バンドのメンバー達。
そこに目を移して見てみると、あるのは当時彼が在籍しその名を知らしめたArt Blakey And The Jazz Messengersの同僚である、Wayne Shorter、 Curtis Fuller、Cedar Walton、Reggie Workman 等の他、それまでレコーディングを共にした気心の知れたアーティストであるEric Dolphy 、Louis Hayesなど、当時の若手有能アーティストの名がずらっと連なっているというその豪華な布陣。

その上、それ加えての聴きどころがもう一つ。
それは、この作品のアレンジ。
そのアレンジを担当したのが、前述のJazz Messengers時代のHubbardの同僚で、後に、あのMiles Davisが自己のバンドへの加入を乞い待ち続け、その加入によって60年代新生Miles Davis Quintetスタートの原動力となりその新黄金期創生に大いなる貢献の足跡を残したと言われるWayne Shoter。

実はこの作品、アンサンブルの中で朗々と歌う若きHubbardのトランペットの痛快さは元より、若きShoterのアレンジャーとしての才能にも触れることが出来る、貴重な音源なのです。

それでは、後に巨匠となる若き日の二人のサウンド、まずは1曲聴いていただくことに致しましょう。

















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2017年!印象に残った作品 Rock編; Eddie Jobson-"THEME OF SECRETS"・Jon Anderson-"INVENTION OF KNOWLEDGE" [音源発掘]

DSCN5040um.JPG

img_1.jpg
本年も、またよろしくお願いいたします。


というところで、今年最初の記事は、昨年末より続く”2017年!印象に残った作品”、その完結編となるロック編。

そのロック、ここ数年はメタル系の作品を中心に楽しんで来たのですけど、一昨年当たりから若い頃、私が主に親しみ聴いて来たプログレシッブ・ロック作品へ回帰してみようと思い立ち、その指標を変えて作品を探しいろいろ聴きあさって来たのですが。


昨年の前半は、自分にフィットするサウンドに全く出会うことができず、このままでは全くのスカ状態のまま1年が終わってしまうのでは、という気にさえなってしまったほど。

ところが、そうした思い駆られた数日後、当ブログをUpしようと、とあるアーティストについて下調べがてら聴いていた作品の中から聴こえてきたキーボード・サウンド。

そのサウンドに強い興味を覚えて、その音の主の作品を探してみたところ、ようやく見つけ出したのが、このプログレシッブ・ロック作品だったのです。
それが、この作品!!

THEME OF SECRETS.jpg


英国出身のキーボード・ヴァイオリン奏者 Eddie Jobson、1985年発表の”THEME OF SECRETS”です。

実はこの作品との出会い、昨年1月この世を去ったプログレッシブ・ロック・シーンで名を馳せたベーシストのJohn Wettonが、大きな賞賛を勝ち得たロック・バンドのASIA在籍以前に、彼がドラム奏者のBill Brufordと立ち上げ、そのメンバーとして参加したバンドUKの演奏をあらためて聴き直してみたところ、そこから聴こえて来たEddie Jobsonのキーボード・プレイの中に感じた大きな非凡!!

そこからJobson名義の作品も聴いてみたい思うようになり、彼の足跡を辿ってみた結果、見つけることが出来たもの。


といってもJobson 、2009年以降たびたび来日し、通の間でそのLIVEは、高い評価を得ているものの、1985年以降10年間は、ロック・シーンの表舞台から遠ざかっていたことから、初めてその名を聞くという人も多いのではないか思います。
そこで、この作品に至るまでの彼の略歴を簡単にご紹介させていただくと。

1972年18才の時に英国のプログレッシッブ・ロック・バンド、Curved Airのキーボード奏者としてプロデビュー

その翌年には、Roxy Musicに参加してその黄金期を築き上げ、 さらには、Frank Zappa・The Mothers of Invention、そして前述のUKへの参加と、70年代のロック史にその名を刻んだ名だたるロック・バンドに在籍、そこで高い評価を得て来た輝かしい経歴を持つアーティストなのです。

そのJobson、UK解散後にはソロとしての活動を開始、まず1980年には英国の著名なあのプログレシッブ・ロック・バンドJethro TullのリーダーであるIan Andersonのソロ・プロジェクトに参加、その発表時には Andersonのソロ作品からJethro Tullの名義となった作品”A”の制作いおいて極めて重要な役割を果たしています。

そして、その後は自身のソロ作品を手掛けるようになり、1983年には初の自己名義の作品”The Green Album”を発表、それ続いて発表したのが1985年の本作”THEME OF SECRETS”という訳なのです。


さて、その”THEME OF SECRETS”、
前作”The Green Album”がバンドを伴った作品であったのに対し、こちらは、Jobsonのキーボードのみによる完全なソロ作品。
RoxyやUKでその存在を強く印象付けた彼のキーボードが、ソロというフォーマットでどんなサウンドを創り出しているのか、それはおおいに気にかかるところです。

そこで、その”THEME OF SECRET”から1曲。
曲名は、"Lakemist"、そのサウンドを聴きながら、ソロにおける彼の姿を探ってみることにいたしましょう。








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2017年!印象に残った作品 Classic編;Morgaua Quartet - Tributelogy ・David Garrett-Music  [音源発掘]

2017年!印象に残った作品今回は、Classic編。

Classicとは言っても、歴史の名を残した大作曲家の作品(それはそれで、素晴らしいのですけど)ではなく、私が語るのは、現代の音楽世相にどっかりと根を下ろしたClassic音楽作品。

そこで、まず最初に取り上げる作品は、

Tributelogy.jpg


日本の弦楽四重奏団 Morgaua Quartet の” Tributelogy ”です。

しかし、「このジャケット、どこかで見たことがあるよ。」という方も多いかと思いますが。


それは、このジャケットでは?

そう、それは、1970年代、急速に台頭しロック・ミュージックの核の一つになったプログレッシブ・ロック、その時代の中心的存在であったと今も語り継がれている、Emerson, Lake & Palmer(以下EL&P)の1972年のスタジオ制作の作品”Trilogy”。

Trilogy.jpg


いかがですか?
一瞬、瓜二つだだなと感じながら、片や4人に対し、もう一方、描かれているのは、3人という事実。

実はこの作品、あのEL&Pのキーボード奏者のKeith Emersonとベース奏者Greg Lakeの作品を、このカルテットの第一ヴァイオリン奏者でリーダーの荒井英治が、クラシックの弦楽四重奏用に編曲演奏した、EK&P作品集ともいうべき作品なのです。

日本のクラッシック・アーティストの手によるロック・アーティストの編曲作品集とは、なんとも不可解との印象をもたれるかもしれませんが、それを生んだのは、荒井英治とKeith Emersonと間に築かれていた深い親交。

そもそもその始まりは、日本の作曲家、吉松隆が編曲を手掛けたEL&Pの名曲「タルカス」のオーケストラ版(その記事はこちら)の録音に、荒井東京交響楽団コンサートマスターとして参加したことにあったようで、後に、Keith Emersonが東日本大震災被災者に捧げたピアノ曲”The Land Of Rising Sun”を荒井が弦楽四重奏曲への編曲を提案、このカルテットの2作目となるプログレシッブ・ロック演奏集”原子心母の危機”に収めたことが、さらにその関係を密なものにしていったのです。

そうして、2016年春に予定されたエマーソンの来日コンサート、そこにモルゴーア・クァルテットもゲスト参加し、Emersonのモルゴーアのための新編曲”After All of This”で共演する予定だったのですが・・・・・・・・・。


突然訪れた、Emersonとの永遠の別れ!!!


幻となってしまった夢の共演、そこでモルゴーア・クァルテットは、急遽”After All of This”をレコーディングし、Emersonの葬儀にその演奏を捧げることにしたというのです。

そしてその1年後、Emersonへの追悼作品として発表されたのが、この” Tributelogy ”なのです。

その収録曲は、Emersonの絶筆というべきあの”After All of This”をはじめ、1970年彼らのデビュー作品”Emerson, Lake & Palmer”から1973年の作品”Brain Salad Surgery(邦題;恐怖頭脳改革)”までの、E, L & P絶頂期スタジオ制作4作品の曲が、弦楽四重奏に姿を変え新たな命を得て見事に蘇っています。

それでは、その作品の中から、”Brain Salad Surgery(邦題;恐怖頭脳改革)”に収められていた”Karn Evil 9: 1st Impression-Part 1(邦題;悪の教典#9 第1印象 パート1 ) ”を、まずはお聴きいただくことにいたしましょう。



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2017年!印象に残った作品 Jazz編Vol.2;Mulgrew Miller ”The Sequel” & Bobby Jaspar ;”Bobby Jaspar Quintet” [音源発掘]

2017年!印象に残った作品、まずは前回予告したJazzのピアノ作品から、

今年も残りあと僅かというところで、今一度気合を入れ直し、ご紹介するのは、アメリカの黒人ピアニストMulgrew Millerの2002年の作品”The Sequel ”です。

The Sequel.jpg


1970年代半ば、Duke Ellingtonの息子であるMercer Ellington 率いるエリント楽団のピアニストしてメジャー・シーンに登場したMiller、その後1984年には、あのArt Blakey の The Jazz Messengersに加入、ここでその存在を広く知られようになります。

私が、彼の演奏を聴いたのも、ちょうどその頃。
60年代モーダルジャズ洗礼を受けた年代のピアニストとして、最初はMcCoy Tynerの強い影響を受けたアーティストだなと思い聴いていたのですが、その後、さらに聴いて行くとその中に、何か懐かしさを感じる伝統的なジャズの空気が感じられようになって来たのです。


その伝統的なジャズの空気とは、Bud Powellに始まるモダンジャズ・ピアノ草創期の香り。


彼のピアノの持つそうした空気に、現代と50年代ジャズを繋ぐ不思議な響きがあるように思ったのですけどそこでふと思い浮かんだのが、バップとモーダルの転換期に登場し、多くのファンを魅了したピアニストのWynton Kellyのこと。

それはかなりの飛躍した発想のようにも思えますが、実は私自身、このMillerの作品に接し、Kellyのスタイルに比べより新しくモーダルな彼のスタイル、普通に聴けば全く違ったものでしかないはずなのに、深く聴いていくうちに、そのサウンドの根底にはKellyと同質の何かが宿っていると、そのように感じるようになり、彼のピアノに深い興味を抱くことになって行ってしまったのです。

そうした中で、今年出会ったこの作品、それまで彼がサイド・マンとし参加した、また、ピアノ・トリオでプレイした演奏は聴いたことがあったのですけど、1990年代に作曲にも傾注し、その成果を踏まえた彼の演奏には接したことがなかったことから、そうした作品、その腕前が緻密に反映され、しっかりと捉え聴くことが出来るのは、やはりスタジオ制作の作品ではないかと、探し手にしたのがこの作品。


本来ならその作品の出来栄え、PVにてご紹介したかったのですけど、探したところ見つけることが出来なかったので、今回は彼のライブの映像をご覧いただき、そのピアノ・プレイに接していただき、それから、この作品について語らしていただくことにしたいと思います。







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2017年!印象に残った作品 Jazz編Vol.1 Renee Rosnes ”Written In The Rocks” [音源発掘]

今回は、久々となってしまっていた音楽記事。

実はそのこと、私こと8月に、これまでいた職場を離れ、新たな職場に移り、新たな職場での日々を過ごすようになったことから、諸事、その新しい環境に慣れ適応するのに四苦八苦の連続で、じっくりと音楽を楽しめるような状況になかったのが、その原因。

とは言うものの、今は、その苦難の始まりから3か月が過ぎたところで、ようやくその職場に馴染め、再び音楽を楽しめる平常心を取り戻せたというところ。

とは言っても、そうこうしているうちに2017年も早、11月。
となれば、今年出会った音楽の数々、その諸作品の中でも特に印象に残った作品について語っておかねばと思い、今回は、そのテーマで筆を進めることにいたしました。

さて、その第1回は、ジャズ作品の中から、今年手にしたお気に入りのピアノ・ジャズ作品を取り上げご紹介させていただくことにいたしました。

その、まずはの作品はこちら.......[右斜め下]

RENEE ROSNES   Written In The Rocks.jpg


カナダ出身の女流ジャズ・ピアニストRenee Rosnes 2015年の作品”Written In The Rocks”です。

1980年代の半ばに、60年代ポストColtraneを担う中堅のサックス奏者として注目された、Joe Henderson に見い出されジャズのメジャー・シーンに登場した彼女、その後はWayne Shorter 、JJ Johnsonなどジャズの歴史に大きな功績を残したアーティストの下で活動しながら、次第にその評価を高め、1990年に名門Blue Noteレコードと契約、初のフルデビュー作品”Renee Rosnes ”を発表、その存在を世に大きく知らしめることになったアーティストなのですが.........。


そうした評判を耳にしながら、私が、その彼女のピアノを聴く機会を得たのは、ちょうどそのデビュー作品が日本でもリリースされ、巷の評判になっていた1990年頃のこと、確か、Mind of Medicine Jazz Project のコンサートだったと思うのですが、彼女が、ドラマーのEd Thigpen 率いるYoung Men & Olds の一員と共に来日、その仲間に加わり演奏した、TVで放映されたそのライブ演奏を、偶然見てのことでした。

そこで見た彼女のプレイは、Bill Evans的タッチの端正さを宿しながらも、どこか女性らしい柔らかさと優しさを包含し、その美貌と相まって、いやそれ以上に独自の雰囲気を醸し出していた、その心地良く純良なサウンドにすっかり魅了されてしまったのでした。

といったところで、その純良な心地良さを感じたサウンド、少々長めですが、この2015年の様子を捉えたこのライブ映像で、とくと味わっていただくことにいたしましょう。







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船橋、今と!! それを育んだ歴史の跡 (その3;中・近世、町の発展編) [閑話休題]

前回は、この次に訪れたこんな場所、

DSCN3987m.JPG


と、この写真を残して、記事を終えましたが、今回は、そうした過去の営み残照を感じる、この町の中近世の名残を探し求め歩いた、その道行きをまた続け語ってみることにしたいと思います。


ところで冒頭に掲げた、住宅に囲まれたこの写真の場所、これは何かお分かりになりますか。


家々に囲まれた場所に鳥居、差し詰め、それは古くからの商店街に残ったお稲荷さんだろうって!!

確かにそう見えなくありませんが、この社に祀られているお方は...........?




この絵のお方!!!!!!!

夢の家康.jpg


高僧のようにも見えますが。

となればこの社、お稲荷さんではありませんよね。


この絵は、そのお方が、第3代将軍 徳川家光公の夢枕に立たれたその時の姿を描いたもの。

となると、その人を祀るこの場所は????





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船橋、今と!! それを育んだ歴史の跡 (その2;その名の始まり編) [閑話休題]

今回も前回に引き続き、私の住む町、船橋のお話。

ふなっしーとアンデルセン公園の影響か、近年、全国住みたい町の上位にランクされるようになった船橋、このこと、私が住み始めた頃は、常にワーストにランクされていたことから考えると、それはにわかには信じられないことだ思いながらも、世間の評判を呼ぶようになったその町に住む私、それまでどうせたいした所ではないと感じ振り返り見ることなかったこの町のこと、よく考えてみると「そういえば長年住んでいるのに船橋の歴史、あまりにも知らなすぎる」ということに気付き、この町の成り立ちを一念発起調べてみることにしたのです。


そして、調べ始めてみてまず驚いたのは、世間的にはあまり知られてはいないことだと思いますが、この地、縄文時代の遺跡である貝塚の多い地域であるということ。

さらに驚いたことにその貝塚、、平成20年に発掘調査された取掛西貝塚などは、現在発掘された市内の遺跡の中ではさも古いものだそうで、縄文草創期に属す1万年前のものであるのをはじめ、市の史跡公園としなっている7000年前の飛ノ台遺跡など、多くの古い縄文遺跡が市内各所に点在してあるという事実。

特に10000年前という取掛西貝塚遺跡の貴重性、縄文遺跡としては特に有名な、あの青森県の三内丸山遺跡が、今から5000~4000年前の縄文中期に最盛期のものだということを考えると、この地に人々が集落を作り住み始めたことのその古さ、そのことがよくわかるのではないかと思います。


そうした遥か古の昔より人々の営みの痕跡を宿すこの地、この様子なら中央の歴史書には語られていない、隠された歴史の痕跡と出会えるのではと考え、今度は、船橋という町の隠れた伝承を宿す地を探し町を訪ね歩るいてみることにしたのです。


そうして、まず訪れてみたのは、船橋の地名語源とされるこの場所。

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海老川に架かる海老川橋。

中近世には、海陸旅の重要拠点の宿場町として繁栄したという船橋、その船橋の家々が立ち並ぶ本町通の東のはずれ近くに架かるこの橋、この橋のある場所が、この船橋の地名由来の場所だというのですが、その謂れは 日本最古の歴史書である日本書紀・古事記の征西・征東の説話で知られる、日本武尊が東征の途上、当時は現在より水量も多く川幅の広かったこの川を渡河することが出来ず難儀していたところ、地元の民が小舟を並べて橋を渡したというのが、この船橋とう地の名称発祥の由来なのだとか。

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日本武尊というと第12代景行天皇の皇子で、大和朝廷創成期にその勢力拡大に活躍した伝説の人物ですが、その舞台となった時代は、今から1500年ほど前の古墳時代のこと。

そうなればこの地名譚、現存する史書で、この地名が確認できるのは、鎌倉時代に成立した「吾妻鏡」だというのですが、書記などにある古い説話がその発祥譚と関係づけられている考えると、その成立の時期はさらに遡るれる推定できるのではと考えてしまうのです。


..........................###!!

と、ここまで書いてふと思いあったのが、平安時代初期の史書「日本三代実録」に名を見せる、今もこの地に鎮座する、現在は船橋大神宮の名で親しまれている下総国意富比神社の存在。

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現在は、かっての宿場通りの東の端に鎮座するこの社なのですが、当初はそれとは逆の西の端にあったというのです。

それがこの社。

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今は入日神社と呼ばれているこの社。

この社、JR総武線の線路を跨ぐ国道14号線の跨線橋の影になり、よく注意して歩かないと行き過ごしてしまうような場所となってしまった所にある社なのですけど、実は、このどこにでもあるような何の変哲のない社が、「意富比神社」の元宮だというのです。

その由来によると、海路により東京湾横断し、上総の国今の君津近辺に上陸した日本武尊が、次に上総を出帆し上陸したのが、下総の国のこの場所だったというのです。
そしてその後、その地の人々によって、尊の遺徳を偲びかつ郷土の守り神として、その上陸地に建立したのが、この社だと語っているのです。


こうやって、今に残る伝承の断片を見て行くとこの地の地名譚、元々海運・漁労を生業としていたこの地の集落の人々が、その安全・豊漁の願いを祈っていたこの元宮に、その昔、関東各地広くに多くの伝承を生み残していた、嵐に会いながらも東京湾を渡り関東一体に朝廷の威徳を広しめた日本武尊の遺徳にすがり、日々暮らしの救いを求め、自然発生的に日本武尊と船橋の地名を結んだ地名発祥伝承が生みだしたのはと思えて来たのです。


今でも、船橋大神宮の境内に建つこの建物。

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長きにわたり、海と共に生きて来たであろうこの地の人々を見守って来た船橋大神宮灯明台、その建物を見るにつけ、この地に暮らした人々の、古代の英雄にその暮らしの安寧を託した心の内の祈りの囁きが聞えてくるような、そんな気さえしてくるのです。




夏に逆戻りかと思うような暑い日に続いたかと思えば、突然、間もなく冬到来を感じさせる日々が続く、超気紛れな今年の秋の空模様。
これは老いた体には毒になるとばかり、先日仕事に合間の休息をと立ち寄った、埼玉県岩槻市にある岩槻城址公園で出会ったこの風景。

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驚いたことに、早、平地にも紅葉の季節が訪れていた。
ここ数年に比べ1ヶ月近く早いその訪れに、風邪ひき易体質の私、よく大丈夫でいれたものだと、病気にならぬようもう一度その気を引き締め直しながら、その様子を楽しんできました。


さて、調べれば、調べるほどその奥深い歴史に触れられる私の住む町船橋、次回の行き先は、この町がさらに発展をとげた近世のこんな場所を訪れ、そこから見える風景を味わうことにしたいと思います。

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船橋、今と!! それを育んだ歴史の跡 その1 ≪ふなっしー地上降臨5周年≫ [閑話休題]

船橋、私がこの地に住んでから、気付いてみれば、いつの間にやら30年。
そもそもは、仮初の寓居のつもりだったのですけど、昨今は、ここまで長く住むことになろうとは考えていなかったと思いながら、、先日、毎日お世話になっている、我家の最寄を走る新京成電鉄に乗っているる.........???

いつもは電車に乗りシートに座ると即、惰眠を貪ってしまう私、この日もご多分に漏れずいつものように惰眠を貪っていたのですが、電車が駅に停車するのを感じたところで、どういう訳か、どの辺まで来たのだろうかと、ふと目を開けてみると、いきなりその目に飛び込んできたがこの駅名表示板。

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何故か、駅名の横にふなっしーの姿絵が!!!
さらに、よく見てみると、駅名”みさき”の”さ”と”き”の右下には小さく小さな”っ”と”ー”の文字が!!

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”みさっきー”
この間書き、最初はふなっしーの絵を見た悪餓達のゴロ合わせ狙ったいたずら書きかと思ったのですけど、他の駅名板を見てみると、他も皆同じようになっている。

これはいくらなんでも手が混んでる、となるとこれは、この駅の所有者、新京成電鉄の仕業??

近年、電車や駅をピンクと白のツートンに塗り替え、田舎私鉄のイメージの払拭に懸命な新京成電鉄。
船橋市にある三咲駅、この駅名をご当地人気キャラの”ふなっしー”をもじって”みさっきー”とする味なマネ、ずいぶんこの会社も変わったものだ思いつつ、ならば船橋市内にある他の新京成電鉄の各駅にも何か仕掛けがあるのではと考えて、後は寝ずに他の駅の様子もよく見てみたのですが、特に変わったものなのもなし。

なれば、深夜22時から翌朝7時まで無人駅となる新京成線の中でもローカルな部類入ると思える三咲駅、そんな駅にあれだけの仕掛けの意味、それは一体何???

そんな疑問を抱き続けながら、翌日も新京成電車に乗って車内を見渡すと、目に入って来たのがこの社内広告。

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それは、ふなっしー地上降臨5周年と、新京成電鉄70周年を祝うコラボ企画の広告。

それによれば、
ふなっしートレインの運行や、三咲駅のふなっしー部屋の登場、ふなっしートレイン記念乗車券の発売など。いくつかの記念イベント企画されているとのこと。

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その中で、特に私の気を惹いたのは、昨日見たふなっしーだらけの三咲駅の有様から、その駅に設けられたというふなっしー部屋の存在。

一体、どんなものなのか一見してみたい、見ればあの時思った疑問も氷解するかもしれないと、帰宅時に早速寄って、見てみることにしたのですが..................!!




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